プッペに通い始めて早い子で3ヵ月、遅くても半年ほどで大抵の子に起きる現象があります。
入会してしばらくするとプッペの生活にも慣れ、少しずつ”自分”を出せるようになってきます。
今まで「新人の子」として対応していた先輩プッペっ子たちも、次第に「同士」として関わるようになります。
そんな中で、仲良くなりたい!という思いが先立って、相手の気持ちを図らずにぐいぐい距離を詰めてしまい、相手の子につらい思いをさせてしまったり、自分の意見を上手く伝えられず、周りと認識のズレが生じてしまい悩んだりする子が出てきます。
中には喧嘩をしてリラックスルームで一人泣いている子もいました。
そしてそのあとには大抵、「プッペに行き渋る」「頻繁に休むようになる」という現象が起きます。
これはもはや確定イベントなので、スタッフとしては「ここ(課題が生まれたところ)からが本当の意味でこの子のスタートだね」という感じで見守っていますが、
「せっかくプッペという居場所ができたのに、また行けなくなってしまうのでしょうか( ノД`)…」
と心配して、面談を申し込む保護者の方も大勢いらっしゃいます。確かに心配になりますよね(;´∀`)
そこでプッペがお伝えしているのは、「今は本人が”本当にプッペを自分の居場所にしていきたいのか”を改めて考えているとき。プッペが自分にとって必要な場所だと感じたときには戻ってきますよ」ということです。
プッペに通うのは子どもです。そしてプッペを自分の居場所にしていくのも子ども自身です。
スタッフと保護者は子どもが自分の力で居場所を作れるように水面下で連携を取りながら、決して子どもを急かしたりせず、本人が動き出したくなるのを待ちます。
待つのはとてもエネルギーがいることだけれど、大人がゆるっと見守ることで、ほとんどの子どもが再びプッペに通うことを自分で決め、今ではコミュニケーションの取り方や折り合いの付け方がとっても上手になっています(^^)
再び通い始めた先でまた新たな課題に直面することもありますが、その度にひとつひとつ乗り越えて、どんどん子どもの底力と自信がついているのを感じます。
プッペのテーマである
「家庭に最も近い社会」
「家庭」のようにゆるっと、リラックスしながら
「社会」のルールやマナーに則って過ごす場所
その実現にはスタッフだけでなく、保護者の方のご理解とご協力が不可欠だと改めて実感しています。
子どもが行き渋ったときに、「プッペ行くの?それともやめるの?」と答えを急かさず、子どもの意思を尊重し、子どもの歩調に合わせてくれる保護者の方がいなければ成し得ないことです。
「通い続けてある程度プッペの全貌が見えてきた。」
「人との関りがうまくいかなかった。いやな思いもしたしさせちゃった。」
「だけど楽しいこともあった。これからやりたいこともある。」
「また嫌な思いをするかもしれない。失敗してしまうかもしれない。」
それでもやっぱりプッペに通いたい。
子どものそんな気持ちに寄り添ってきてくれた保護者の方々に、心から感謝しています(*‘∀‘)
今年もよろしくお願い申しあげますm(ーー)m
